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2011年3月6日日曜日

漫画『サンクチュアリ』



こんな漫画があったのか。
しかも発行されたのは1990年である。

「首相公選制」。

私は小泉政権が崩壊し、その後首相が約1年ごとに交代してしまうようになってからこれまでずっと必要だと思っていた政策だ。それを、1990年の時点で唱えていた。しかも、全く信用されぬようになった政治制度への強い抵抗論を唱えているのである。1990年初めといえばまだ日本の経済力は世界に誇る水準であり、バブル景気の中にある時代である。そんな時から現在の政治体制に異論を唱え、日本を改革する漫画が存在しているとは思いもよらなかった。

日本はまだ腐りきっていない。世界に誇る国である。問題は政治。しいて言えばその政治制度に大きな問題があるのである。

国の代表となる首相が1年で崩壊してしまうこの異常事態。政治改革が全く進まず、いつまでも過去から姿を変えぬこの日本。

その原因は政治の強力なリーダーシップ、更に言えば首相がリーダーシップを発揮できない政治制度。そして国民の政治に対する無関心。特に若年層における政治の無関心さにある。

米国や他の先進諸国、目覚しい発展をとげている国々では大統領、もしくはそれに当たる地位にあるリーダーが強い指導力を持っている。それは国民から直接選ばれ、任期の間はその職務を全うし、自身の政治理念を強力に推進し、実現させようとする。日本でこのようなことを起こすには、小泉元首相のような人物が現れるまで待つしかない。それではこの日本は大きく出遅れてしまう。

このサンクチュアリはこの問題点を上手く捉えている。


「教育と開国」

さらに、この国に必要なのは教育による日本国民の意識改革である。
私はある高齢者から、
「昔は仕事に就くことができるだけでありがたかったんだ。仕事さえもらえるなら、私たちはどれだけでも一生懸命働いたよ。」
今の若年層でこのような言葉を吐く者はいるだろうか。この問題の解決に必要なのは教育であり、日本の開国である。経済面でいえばTPPのような自由貿易、人材面でいえば外国人労働者の受け入れだ。競争にさらされることによって初めて国民は動く。さらに、その競争に打ち勝つことができるようなハングリー精神を持ち、グローバル社会で戦える人材を育てる教育が必要なのだ。

このサンクチュアリは見事にこの本質を捉えている。


政治制度に関することではなく、この国の「希望」に対する若いパワーによる改革への思いと、その実行力、そして背景をここまで描き上げたことに感動する。


全ての人々に贈りたい作品である。

2011年2月26日土曜日

スティーブジョブスとビルゲイツ


今日TSUTAYAのオススメコーナーに映画『PAIRATES of SILICON VALLEY』という映画があった。スティーブジョブスとビルゲイツの歩みについて描かれた映画だ。

二人の偉大な経営者が行った事業はまさに世紀の革命であり、世の中を大きく変えた。今私がこのようにPCを使ってブログを書いたりすることができるのも、この2人のお陰である。

コンピューターを世界で初めて大衆に販売して成功を収めたのはマイクロソフトではなく、実はアップルコンピュータ(現アップル)だ。この映画によると、ビルゲイツがスティーブジョブスに近づき、発売前のマッキントッシュを借入れ、改良して先行発売したのが「ウィンドウズ」である。先にマーケットを手にしたウィンドウズは市場において優位に立ち、アップルを大きく引き離した。そして、CEOビルゲイツは世界一の大富豪となったわけである。

この映画は最後の勝者はビルゲイツであると締めくくられる。スティーブジョブスの独裁性も強調され、暴君の成れ果てとしてスティーブジョブスは哀れに映しだされていた。

しかし、2011年現在はどうだろうか。アップルがインテルを搭載したコンピュータを発売し、iPod、iPhone、iPadを発売し記録的なヒットとなった。ジョブスは新たな革命を起こしたのだ。そしてマイクロソフトの時価総額をアップルが追いぬき、今や世界No.1のIT企業としてその地位に居座るのはアップルであり、スティーブジョブスである。

コンピュータ自体、ウィンドウズよりアップルの方が私は好きだった。ジョブスの「美」の追求が生み出したかっこいいコンピュータの数々。インターフェイスの美しさ、そして使い勝手の良さ。コンピュータとしてはウィンドウズよりもアップルの方が私は好きだ。

ジョブスはビルゲイツにやられた。マッキントッシュを改良したもので市場を独占することで、ウィンドウズ帝国を創り上げた。その帝国は世界中に浸透しているため、なかなか崩すことはできない。しかし、真に優れているものはいつか必ず認められるものだ。マッキントシュの販売は徐々に回復。iPhoneを初めとする素晴らしい製品群は世界を席巻する。

短期的にはわからぬが、長期的に考えれば基本的に優れているものは必ず勝つ。
アップルとマイクロソフトの両者は上記の言葉をよく現している。


今ジョブスは病気が悪化して休養中だ。回復することを願いたい。

そして、私自身も次の未来に革命を起こすことができるようなことをしたい。

若かりし頃のスティーブジョブス。かっこいい。

2010年11月21日日曜日

先行する日本。追い越される日本。

グーグル「おサイフケータイ」で攻勢 日本の牙城に風穴も
新携帯OS投入へ

2010/11/21 17:42
日本経済新聞 電子版

 【シリコンバレー=岡田信行】米IT(情報技術)大手グーグルは近く発表する携帯電話用の基本ソフト(OS)で、決済機能を持つ非接触ICチップに対応することを明らかにした。携帯決済は「おサイフケータイ」として日本勢が切り開いてきた分野。先行メリットを生かして世界に打って出る足がかりとするか、技術的な優位性を失い海外メーカーの攻勢にさらされるか。日の丸ケータイは正念場を迎えつつある。

 サンフランシスコ市内で15日開かれたイベント。グーグルのエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)は携帯OS「アンドロイド」の次期バージョン「ジンジャーブレッド(開発コード)」を搭載した新型機を手にしながら、携帯が今後どう変わるか力説した。

 ジンジャーブレッドは「数週間以内に出す」としており、来年には新OSを搭載したスマートフォン(高機能携帯電話)が登場するとみられる。

 「クレジットカードがなくても、携帯の『タッグ&ペイ』(タッチで支払い)で買い物ができる」「位置情報に連動した情報提供サービスができる」。シュミット氏が語る“近未来の話”は、日本では日常生活でおなじみの話ばかりだった。

日本の携帯電話とスマートフォンの比較
 日本の
既存の携帯
アンドロイ
ド対応スマ
ートフォン
iPhone
(アイフォーン)
PCとの連携
赤外線通信機能×
ワンセグ視聴
携帯マネー機能△→○×

(注)○=優れる、△=やや劣る、一部で対応、×=悪い、使えない

 グーグルが新たに対応するのは携帯決済の国際規格「NFC」。ソニーと欧州電機大手フィリップス(現NXPセミコンダクター)が共同開発した規格で、日本の「おサイフケータイ」に搭載しているソニーの技術「フェリカ」と互換性を持つ。

 IT情報サイトでは、新型機は「韓国サムスン電子ではないか?」といううわさ話が流れた。もし、真実であればソニーが規格作りにかかわり、日本の携帯電話メーカーが先行してきた分野だけに衝撃は大きい。

 日本メーカーは現在、スマートフォンに独自機能で「おサイフケータイ」を搭載するなどして国内市場で優位を保っている。だが、NFC対応を契機に機能が同等でより使い勝手のよいスマートフォンが世界に普及したらこの構図が崩れるからだ。

 一方、国内で「フェリカ」を使ったアプリケーションやサービスを手掛けてきた事業者は、互換性のあるNFC対応を進めることで、垣根を越えて、アプリやサービスを輸出できるだろう。

 携帯決済の分野では5年以上先行したといわれる日本の携帯メーカー各社だが、世界の差は急速に縮みつつある。携帯決済で蓄積したノウハウで世界市場で勝ち抜くことを目指すのか、国内市場にしがみついて孤立を深めるか。日本メーカーは決断を迫られている。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819696E3E4E2E6978DE3E4E3E3E0E2E3E28AE0E0E2E2E2;df=2


おさいふケイタイはは日本が先行していた技術。この記事にあるように。5年も前から日本では普及しているものだ。グーグルCEOシュミット氏が描く未来の携帯電話。それは既に日本に存在する。

「え?携帯電話にメールアドレスがあるの?」

私が高校生の時に海外へ留学した時、同級生達は驚いた。まるでデジタルカメラ並の高機能カメラ、電子決済機能、電子メール。最近スマートフォンが流行しているが、元々日本にも「i mode」や「ez-web」といった携帯電話独自のネット技術が利用出来る「スマートフォン」が大量に流通し、利用されていた。海外から見れば、日本の携帯電話はらくらくフォン以外すべて「スマートフォン」である。


それでも、グーグルCEOシュミット氏は言う。

「これからの新しい携帯電話の姿はこれだ。」


それは日本企業が既に開発し、既に日本市場で成功を収めているものであるのにも関わらずだ。

しかしこれがなぜ日本企業が情報の発信源ではなく、すべて海外の企業に持っていかれるのだろうか。携帯電話もそうだ。太陽光発電もそうだ。半導体もそうだ。LEDテレビもそうだ。全部元々日本が先行していた技術。かつてトップシェアを握っていた技術ばかりだ。

それなのに、それを真似され、海外の企業がそれらを発進し、成功を収めている。

日本には文字通り世界の「未来」があるのだ。世界がそこに辿りつくのを待ってはいけない。日本がその「未来」へ世界を導いていかなければならないのである。

「ガラパゴス」は、決して憂べき事ではないのである。日本のガラパゴス化は、日本の大きなチャンスなのだ。

「他と同じことをやっていては勝てない。」

日本は、すでにその必要条件を満たしている。あとは実行するだけだ。

2010年4月4日日曜日

iPad、米で発売。イノベーションの新たな波。




iPad 日本語紹介ビデオ


4月3日、Appleはアメリカで「iPad」を発売しました。

実際にまだ手に取っていないのでなんとも言えない部分がありますが、この新しい機器は世界に新たなイノベーションを加速することになると思います。


簡単にいえばiPhoneやiPod Touchを大きくしたもの。米国amazonが提供するキンドル(Kindle)で読める45万冊を超える電子書籍が読める他、インターネット、メールチェック、音楽、動画、画像など様々なメディアが使えます。


この機器によって世界、特に日本に大きなイノベーションの波が押し寄せていることは確実です。

1.メディア・イノベーション ~電子書籍の普及~
米国では数年前から普及している電子書籍。日本では著作権や出版社などの影響で普及していませんでした。しかし、このiPadが発売されるということで、出版各社が電子書籍ビジネスに力を入れようとしています。
また、本だけでなく、新聞・雑誌の電子化も進んでいます。本ブログでも紹介した「日本経済新聞電子版」(http://www.nikkei.com/)が先週スタート。雑誌においても、週刊ダイヤモンドやNewsweek日本版が電子版を配信しています。(Fujisan.co.jp http://www.fujisan.co.jp/index.asp?link=header
このような流れは今後更に拡大するでしょう。

2.ビジネススタイル・イノベーション ~営業スタイルなどの革新~
iPadはパソコンに比べて手軽で、起動時間も各段に早いと聞きます。大量の資料を手に持って営業に行くことがあるでしょう。そんなとき、このiPadを使えばその資料を手軽に持ち運ぶことができます。また、資料検索も楽々にできるはず。顧客に「こんな資料を提供した方がやはり良いのではないか。」と考えた時素早く対応できるようになるでしょう。
また、社内におけるより一層のペーパーレス化を進めることができると思います。
iPadは、pdf、ワード文章(doc, docx)、エクセル関数(xls, xslx)、パワーポイント(ppt, pptx)にももちろん対応。ウィンドーズ・ユーザーでも安心して使えるはずです。


大きさは雑誌大の大きさ。デメリットとしてその重さや、iPhoneに比べて大きすぎること、そして電池による駆動時間の短さが指摘されています。しかし、これはそこまで大きな問題ではないと思います。

1.大きさと重さ
雑誌大の大きさでは大きすぎると言いますが、この機器はそもそもiPhoneのようにポケットに入れるものと異なります。視点を変えて、パソコンと比べればその薄さと軽さに納得いくことでしょう。

2.バッテリー駆動時間
10時間と公表されていますが、公表時間より少し短く見積もって9時間といったところでしょうか(公表時間ほど駆動した機器を今まで見たことがありません)。1日中ずっとiPadを触っているわけではないし、それだけ長ければ途中で充電する機会等もあるはず。自分は9時間あれば十分だと思います。


自分が考えている以上にイノベーションを巻き起こすかもしれません。


ただ、少し気がかりなのが「情報格差」がより一層進んでしまうこと。これはiPadだけに限りませんが、現在IT革命が進行する中、ITに強い人はその恩恵を十分に享受できると思いますが、「そんなのわからん!」と言う人は相対的に手に入れられる情報などが少なくなります。近年、その差がどんどん大きくなってきているような感じがしてなりません。

「その人が覚えないから悪い」という意見も正しいように思えますが、「そんなのわからん!」という人にも同じような情報が提供できる仕組みがあれば、より一層良い社会になるのではないでしょうか。完全な平等は不可能だと思いますが、多少格差を縮小することはできるでしょう。


イノベーションが良い方向に向かうことに期待していきたいです。

「美点凝視」の極み

「美点凝視」
【意味】人の良いところを良く見ること。凝視すること。


これは最近知った言葉の中で一番お気に入りの言葉です。


人の悪いところではなく、良いところを良くみること。

人の悪口ばかり言っていいことはありません。なぜ悪口を言うか考えてみると、自分自身を守りたいがために、他人を蹴落とそうとしているからではないでしょうか。ですが、それは信頼関係の悪化に繋がり、お互い悪く見合うことによる「悪循環」が生まれてしまいます。更に、相手を「減点法」で見ることによって、「自分もこうしてはだめだ」というネガティブな考えになってしまうかもしれません。


しかし人の良いところを見つけ、褒めたりすることを心掛ければ、相手にとっても気持ちが良いもの。自分自身も観察眼が身に付き、相手の笑顔を見て喜びを分かち合い、常にポジティブな考えを持つようになることができます。まさにWin-Winの関係といえるでしょう。


実は、この「美点凝視」で「脳」のパフォーマンスを上げることができます。林成之著『脳に悪い7つの習慣』(幻冬舎新書)によると、A10神経群という「感情」を作りだす脳を活性化させることによって、理解力、思考力、記憶力が上がると書かれています。人の良いところを見つけ、「人を好き」になることで、脳のパフォーマンスが上がるのです。


証券会社の元トップセールスマンが書いた津田晃著『どんな人にも大切な「売る力」ノート』(かんき出版)には美点凝視の大切さが記されています。トップセールスマンは営業をする上で「美点凝視」を大切にし、結果を残しています。そして自然と「脳」を有効活用する方法を身につけていました。さすがです。


減点法ではなく加点法。そのために、「美点凝視」。これはどんな事をやるにせよ、大切なことのように思えます。


ただ、どんなに頑張っても好きになれない人、馬が合わない人はいるものです。そんなときには割り切って付き合うことも必要なのかもしれません。ですが、そんな人に対しても「美点凝視」は続けていきたいものです。