2011年9月10日土曜日

素人内閣の弊害

野田政権は挙党態勢を築くため、そして自らの政策を円滑に進めるために閣僚人事を練った。


まるで自民党政権の派閥政治が復活したかのごとく、各グループに配慮して閣僚を配置し、
まるで財務省の意向である財政健全化を進めるかのごとく、財務省関係者が重職に就いた。


ただ、ここには大きな弊害が生まれた。
閣僚は専門家ではなく、「素人」が多いのである。

玄葉外務相
国家戦略相などを歴任したが、外交分野はほぼ経験がない。
ここに海外人脈が豊富な前原氏を置くべきである。

安住財務大臣
NHK出身。国対委員長などを歴任し、党内調整に奔走した。
財務関係には全く経験がない。日々財務官僚に囲まれて勉強している。

鉢呂経済産業大臣
農協出身。失言多し。地元北海道の農政には強いようだが。

一川防衛相
「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ」
認証式前の発言。
海外にどう伝わると考えてこう言っているのか。国民がどのような気持ちでこの言葉を聞くと思っているのか。正直怖い。こういう穴を海外は逃すことなくついてくる。
「閣僚解任に値する。任命した野田佳彦首相の見識も問われる」
自民石破政調会長の言葉の通りである。

藤村官房長官
野田氏と仲が良い。経験少なく、未知数。
元日本ブラジル青少年交流協会事務局長

山岡国家公安委員長
元国会対策委員長。小沢の側近。小沢に配慮した人事。
拉致被害者家族会の緊急集会では、出席者から激しい野次を受けた。拉致問題に一切関わった事がない事に加え、拉致被害者の家族から被害者が拉致された年月日を教えられた際、「私が初当選した年だ」と嬉しそうに語った事も反感を強めたとされている。

自見金融大臣
医者。ハーバードで研究員を務めるなど、医師としての経歴はすごい。
ただ、金融行政に関する経験はほとんどなし。連立を組む亀井氏の後任、国民新党の重要政策郵政改革を推進するためのポジション確保のためだけ。


経験が浅い方々が多い野田政権。
一番怖いのは、このような隙を逃すことなく突いてくる海外各国である。
閣僚人事の殆どが国内向け。当然である。選挙は国内に向けて行われるのだから。
だから日本の政治は3流と言われるのである。

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