2011年2月20日日曜日

映画『ウォールストリート』





ウォール・ストリート


私は証券マンだ。

欲望は悪か。

投資とは所詮強欲の果てなのか。

私はそれだけではないと思っていた。

投資は経済に必ず必要なものなのだ。

株式がこの世になければ。債権がこの世になければ。為替取引がこの世になければ。この世の中はどうなっているのか。

資金が一つの場所に集中し、動くことなく、必要な場所へ資金が行かなくなる。資金がなければ経済は上手く動くことはない。昔の戦国時代のように、戦争を繰り返して財産を無理やり奪い合うしかないのだ。

だが、この映画や、映画『ハゲタカ』のように、投資に関して「ギャンブル」のイメージばかり先行させるようなメディアが多々あるのである。

投資には欲が働く。だから資金が動く。だが、欲だけではない。社会にとって意味のあることなのだ。


本作の中にもUF財団というものがあった。次世代エネルギーの研究開発のために資金を投じるものだ。財団なのでリターンもある。だが、それだけれはない。次世代の技術開発には資金が必要だ。そのために、投資というスキームが必要なのだ。

しかし世の中では、投資といえばギャンブルで社会悪のイメージが先行している。特にここ日本ではそうだ。


投資というものを一つの点で見るのではなく、もっと広く、深く見てほしい。この映画を見ることによって、投資というものがまた悪いイメージとならぬことを願いたい。


0 件のコメント:

コメントを投稿