日本経済新聞電子版が先週からついに始まりました。
新聞購読にプラス月額1000円支払えば利用可能。また、電子版のみなら月額4000円です。
自分も早速契約しました。新聞の紙面が読めることで、インターネットメディアの弱点だった「一覧性」の欠如を克服しています。切り取り記事を印刷でき、保存できるのはとても嬉しい機能です。使い方次第で自分のパフォーマンスを大きく上げることができるでしょう。
近年、インターネットの発達により、紙媒体メディアは収益面で大きな苦戦を強いられています。特に新聞の広告高は雑誌に次いで大幅に減少。インターネットに広告高を抜かれました。(電通)http://www.dentsu.co.jp/marketing/adex/adex2009/_media.html
2009年度決算では、当日経も赤字転落。朝日新聞も赤字となり、読売新聞は純利益は黒字を確保したものの、営業利益は赤字でした。(ブルームバーグ)http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=apNMD4IKawOg
米国で新聞大手が破たんしたのは記憶に新しいですね。新聞業界は今、苦境に立たされ、改革を強いられています。
そんな中で日経が先立って始めた今回の電子版は、日本新聞界改革の先頭に立ったといえるでしょう。
ただ、値段が割高なのが気がかりです。米国の同じ経済紙WSJ日本版(ウォール・ストリート・ジャーナル)は月額1980円。米国のWSJだと、1週間たったの1.99ドルです。日経はかなり強気な価格設定だといえます。
「『良質なコンテンツはタダじゃない』というのが我々の考え方。『ネット上の情報は無料』というこれまでの観念とは違う考え方で取り組んでいきたい」
2月24日の記者会見で日経喜多社長は言いました。
今月末にはついにiPadが発売します。ついに日本でも、メディアの電子化が一気に広がる気運が広がりつつあるのは確かです。タイミングとしては最高でしょう。
ITによるあらゆるものの進化は止まることを知りません。自分たちは今、「第3次産業革命」ともいえる新たな時代の変わり目にいるようです。この革命が良い方向に向かうことを願うばかりです。
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